宇宙軍の重要性、これからの時代は宇宙を制したものが世界を制す。その理由を簡単に解説します。

トランプ政権時、アメリカでは宇宙軍が創設されました。

さっすが、アメリカ、スターウォーズのようなことを始めるのか？と思われた方もいると思いますが、アメリカは必要に迫られて宇宙軍を創設しました。

宇宙からの侵略

地球外生命体からの侵略に備えている訳ではありません。

現在、中国やロシアなどが宇宙開発に力を入れています。

それは、他を寄せ付けない軍事大国アメリカの弱点が宇宙にあるからです。

アメリカは核の弾道ミサイルをはじめ、情報取集技術など、さまざまな軍事技術で宇宙の衛星を利用しています。

例えば、衛星で位置を特定して、ピンポイントで攻撃したり、敵国の観察をして仲間を支援したり。

その衛星を攻撃してしまえば、GPSや衛星通信機能が使えなくなり、米国の戦力を著しく削ぐことができるからです。

中国やロシアは、費用対効果を考え、米国の莫大な軍事予算、巨大な軍事力に対抗するには宇宙を制すれば良いと考えたのです。

宇宙から侵略してくるのは宇宙人ではなく地球人

日本も同じです。GPSは世界で一番優れた性能を誇っていますが、米国のGPS衛星に日本の「みちびき」の補正を加えているので、実は日本の技術だけでGPSは機能していないのです。

と言うことは、米国のGPS衛星が攻撃されたら、日本も当然混乱に陥ります。

日本が米国から購入している兵器も、GPSが機能していなければ使えないものも沢山あります。

現代、宇宙技術なくしては戦争はまともにできない。

衛星が使えなくなると言うことは、現代人が携帯を奪われるようなものです。携帯のようにそれまで、依存していたツールをいきなり封じられてしまうと、道は調べられない、連絡先はわからない、相手がどこにいるのかもわからない。と言う状況に陥ります。

これが軍事の現場で起きると考えると、恐ろしいことです。

ちなみに攻撃方法ですが、物理攻撃を加えると「スペースデブリ」が大量に発生してしまい、自国の衛星まで破壊しかねません。したがって、攻撃方法は「ハッキング」です。

現在のサイバー攻撃の技術は米中の差は拮抗しています。

今後、中国がアメリカの軍事技術を乗っ取ってしまったら・・・考えただけでも恐ろしい。

戦争はなくなりません。

日本人は他国を侵略（自分たちの配下に置こう）しようとする考えが理解できない人が多すぎますが、基本はジャイアンとのび太くんです。

力で威嚇して自国に有利に物事を進めたい人達がいるのです。

ジャイアンに対抗するには、ドラえもんの道具（先進技術）でWINWINの関係を作れば、仲良くすることができますが、実際の世界は、そんなに簡単じゃありません。　

侵略者が仕掛ける武力以外の攻撃

先進技術を持つ会社の株を大量に保有して実質の支配権を握る、先進技術を持つ会社にスパイを送り込み情報を盗む、相手の国の政府にスパイを送り込んで政治を混乱させる。IMFから圧力をかけて、財政破綻論を唱え、増税をして、国民の資産を取り上げる。このことで、国民は政府に不信感を持ち政府は思い切った行動に出れなくする。

教育現場にスパイを送り込んで、偏った思想を植え付ける。マスコミを支配して、敵国の国民を自在に操る。

日本で横行していることばかりだと思います。詳しくは過去ブログ「武力を使わない戦争の形「乗っ取り戦争」」

日本にも必要な宇宙軍

ハッキング戦争であれば、日本にも可能性があります。世界一の性能を持つスーパーコンピューター富岳もありますし、日本であれば平和的な解決ができると思います。（そう信じたい）

相手の兵器を物理攻撃せずに無力化することができれば、それが最強で最高の防衛技術です。

そうなれば、その技術が民間に使われるなんてことにもなりかねませんが、それはそうなってから考えましょう。

相手を殺さないサイバー攻撃なら、憲法改正もできるのではないでしょうか？