血圧の基本的な仕組み

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「血圧」生きている全ての人に関係する知識ですが、なかなかちゃんと理解している人がいません。 自分の血圧が高い、低い、色々な漠然とした悩みがあると思いますが、誰かのアドバイスを受ける前に、仕組みぐらいは理解しておきましょう […]

「血圧」生きている全ての人に関係する知識ですが、なかなかちゃんと理解している人がいません。

自分の血圧が高い、低い、色々な漠然とした悩みがあると思いますが、誰かのアドバイスを受ける前に、仕組みぐらいは理解しておきましょう。 このブログで、ぜひ頭に入れてください。

血圧の仕組み

心臓のポンプ機能

人間の体の中には無数の血管が張り巡らされていますが、心臓のポンプで血液が循環されています。 

ポンプである心臓は収縮と拡張を繰り返してしています。

収縮して血液を押し出し、拡張して心臓に血液を引き込むを繰り返します。

心臓のポンプ機能により、流れている血液が血管にぶつかり圧がかかります。この血液が血管を押す力のことを「血圧」と言います。

心臓が血液を押し出す力と引き込む力では押し出す力の方が大きくなります。

なので、心臓が血液を全身に押し出している時に血管にかかっている圧を収縮期血圧(最高血圧)と言い、心臓が拡張して全身に巡っている血液を吸い込む時のに血管にかかっている圧を拡張期血圧(最低血圧)と言います。

この収縮期血圧拡張期血圧120/80mmHgと表され、俗に収縮期血圧を血圧の上、拡張期血圧を血圧の下と言われています。

血圧が上がる仕組み

激しい運動をした時や、緊張した時、心臓がバクバク言います。そんな時、心臓は激しく収縮しています。

ポンプが激しく動けばより早く全身の血液が循環することになりますが、血管に掛かる圧も大きくなります。

激しい運動をした時は、筋肉に不足した酸素や栄養を届ける為、心臓は激しく収縮します。

緊張した時やストレスを感じた時や寒い時は、交感神経が優位になり血管が収縮します。

因みに、寒い時に血管が収縮するのは、体が体温の発散を防ごうとしているからです。

血管自体が収縮した場合、自ずと血管内の圧力は高くなります、そして、心臓に掛かる負担が大きくなるので、心臓は活発に活動して補います。  この状態を「動悸」と言います。

人間の体の仕組みって本当にすごいですよね。人体に血圧を上げる必要が発生した時に、血管や心臓が自動で反応して血圧を調整しているのです。

血中塩分濃度

それと、血中の塩分濃度が高くなると、血液中の塩分濃度を一定に保とうとする機能が働いて、血管の中に水分を引き込みます。そうすると血液量が増えます。血液量が増えれば血管内はパンパンになり血圧が上がります。

ただし、塩分をとったからといって、血中塩分濃度が上がるとは限りません。海洋国家である日本に住む日本人の大半は塩分を少し多めに摂取したくらいでは血圧は上がらないのです。

塩分と高血圧の関係は、多くの場合腎臓のナトリウム排泄機能が低下している人に発生しています。

過去ブログ【「減塩は体に良い」の嘘

血圧が下がる仕組み

持続的な運動をしていると、より筋肉に酸素や栄養を送ろうとして、血管が拡張されます。血管が拡張されると、自ずと血圧は下がります。急な激しい運動は血圧を上げますが、持続的な運動は血圧を下げる効果があるのです。

また、副交感神経が優位になってリラックスしている時や暖かいところにいる時は血管は拡張し血圧は下がります。

また、血中のナトリウム濃度が下がり過ぎた場合も血圧は下がります。

降圧剤の仕組み

降圧剤は「血管を広げて血圧を下げるタイプ」と、「血液量の増加を抑えて血圧を下げるタイプ」に大別されますが、血中のナトリウム濃度を下げることで血圧を下げる場合、血中のミネラルを強制的に排出すると言うことです。

ミネラルを排出してしまってミネラル不足に陥れば、病気になります。

しかも、降圧剤は血圧を下げ過ぎてしまうこともあり、副作用として、心不全なども発症することもあります。

血管や心臓が命を守るために頑張って上げている血圧を、薬で強制的に下げる行為は、本当に正しい行為なのでしょうか?

次回は「血管にダメージが蓄積されることによって起きる高血圧」について綴ります。

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