銀行窓口保険営業の実態

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最近保険の不正募集などのニュースがずっと流れていますが、謝罪をしている偉そうな人は、どこか他人事というか、しょうがないから謝っている感を感じているのは私だけでしょうか? 2001年4月、生命保険の銀行窓販が解禁され、2007年12月に全面解禁となり、以後、銀行の窓口での保険販売は認知されてきました。

真実をお届けするファイナンシャルプランナーの廣野です。

最近保険の不正募集などのニュースがずっと流れていますが、謝罪をしている偉そうな人は、どこか他人事というか、しょうがないから謝っている感を感じているのは私だけでしょうか?

今回はそんな銀行窓口での保険営業の実態を明かします。

銀行窓口による保険営業

2001年4月、生命保険の銀行窓販が解禁され、2007年12月に全面解禁となり、以後、銀行の窓口での保険販売は認知され、銀行で保険に加入する人もとても増えてきました。

しかし、銀行は金貸しが仕事なのに、なぜ、保険を・・・・?

現在、日本の経済の先行きが見えず、多くの企業が設備投資や機会投資を控え内部留保を増やしています。2017年の段階で約500兆円の内部留保(保険・金融機関は除く)

そりゃあ、従業員の賃金は上がらないですよね・・・貯め込んでるんだもの・・

ま、それは置いておいて、銀行はお金を貸し付けて金利を得ることによって利益を作りますが、お金を借りてくれる企業が激減した現在、収入源に困ります。

そこで、銀行は保険の販売に力を入れているのです。

銀行からのアプローチは、貯蓄しておいても金利が全く付きませんから、保険で運用しませんか?となります。  それ、銀行がいう??!笑

そして、銀行とは思えぬ酷い説明をされます。

私自身、銀行で保険のアドバイスを受けたことがありますが、マジで!?って説明でした。(全員がそうでないと信じたいですが・・・)

銀行員なんだから、金融に対して精通していて金融のエキスパートなんだろうな!という危険な思い込み。

実際、私は銀行員・証券会社営業・証券アナリストの方の保険相談も多くお受けしていますが、保険のことはよくわからないと仰る場合がほとんどです。

しかし、すでに自分の資産の大半を預けている時点で、日本人は銀行に絶大な信頼を寄せています。なので、まさか詐欺まがいな提案をされるとは思ってもいないのです。

「相続対策についてお話しがあります」と街を回ったり、電話を掛けてくる営業職員は、ほぼ全員相続について素人です。

その裏側には、ノルマが存在したり、自分の収入を上げる為であって、お客様の為ではありません。商品を売りつける取っ掛かりを作りたいので仕方なく営業しているのです。

相続対策の知識は、並大抵の勉強では身につきません。

ほとんどの弁護士は相続対策を教えてくれません。もめた方が儲かります。

そして、顧客本位な相続対策をアドバイスしても大して儲かりません。円満な相続は家族の調和をどう保つかですから。

なんのために加入させる?一時払終身保険

銀行窓販で販売される保険で、一番問題が多いのは「一時払終身保険」という保険商品です。相続対策や資産運用という名目で提案されます。

保険料を一括で支払ってもらうことと、保険料額=死亡保険金額なので、保険のメリットであるはずのレバレッジがないので、病気でも加入できます。

高齢者でもほとんどの方が加入できるので、提案しやすい商品です。

ちなみに、私は相続対策以外でこの保険を提案したことがありません。

加入することによってどんなメリットがあるか?

*生命保険の非課税枠(500万円×法定相続人の数の保険金は相続財産に加算されません)

*受取人固有の財産(保険は受取人を設定することができますので、誰に渡したいかを明確にできます。)

*みなし相続財産(民法上の相続財産ではなく、相続税を計算する際に相続財産とみなして相続税を課税する財産のことです。 生命保険金や死亡退職金等、被相続人が亡くなったことで相続人のものになった財産のこと。)

被相続人に多額の借金があった場合でも、借金だけ相続放棄して保険金を受け取ることができる。(保険金でなく現金で残した場合は、相続放棄すると全て無くなってしまいます)

加入することによってデメリットは?

*老後の流動資金がなくなってしまいます。

*加入後数年で解約すると確実に元本割れします。

(加入手続きした時点で、保険料の約10%、手数料として持って行かれます!!)

しまったと思ってすぐ解約すると、10%以上資産が減ります・・・

*損をせずに解約できる満期は10年〜30年後

(ということは、現金化できないので、拠出者からしたら資産価値は「0」)

*途中解約をすると、ペナルティが・・・

(解約控除と呼ばれるペナルティと市場価格調整がかかってきます)

一時払終身保険というのは「死亡保障にレバレッジがかからない」ものが多いので、コスパが悪くて、一言で言うと「高い保険」です。

若い世代でも、銀行に言われて加入している人が沢山いますが、なぜ、それを提案されたのかわかりません。メリットが見当たりません。

保険は薬と同じです。

現状をしっかり把握して、適切なものを処方しないと毒になってしまいます。

銀行窓口や○○の職員には利益優先ヤブ医者営業職員が多数いますので、銀行というブランドを信用すると言うのはとても危険です。

高齢者の預貯金を吸い尽くしてしまう営業職員には良心などありません。

しっかりとデメリットとその対策方法までアドバイスしてくれる専門家に相談しましょう。

金融商品や保険のセカンドオピニオン、相続相談などは、弊社お問い合わせフォームよりhttps://clear-advance.jp/contact


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