金融派生商品(CLO)とは
Category: Blog, 日本経済, 資産運用 CLO, 金融派生商品 | Posted: Last Update:
真実をお届けするファイナンシャルプランナーの廣野です。現在、米国債の逆イールドが発生して、リーマンショックのような金融危機が起きるかもしれないと前回のブログでお伝えしました。それは、どのようなものがキッカケになるのかをお伝えするために、今回は金融派生商品CLO(コラテライズド・ローン・オブリゲーション)についてご説明します。
真実をお届けするファイナンシャルプランナーの廣野です。
現在、米国債の逆イールドが発生していて、リーマンショックのような金融危機が起きるかもしれないと前回のブログでお伝えしました。
それは、どのようなものがキッカケになるのかをお伝えするために、今回は金融派生商品CLO(コラテライズド・ローン・オブリゲーション)についてご説明します。
最初に「シャドーバンキング(影の銀行?)」について
銀行は、リスクの高い人にお金を貸しません。返済が滞ってしまったら、貸し手責任が問われるためです。銀行が損失を被ってしまいます。
融資は投資ですから、自己責任なのです。「貸した方が悪い」のです。
日本では、銀行の取り立てで自殺者が出たり、家族が離散したりと悲しい出来事が沢山発生していますが、これは、日本人の律儀な性質と、メディアによる情報操作のためです。借金は必ず返さないといけない。返せなくなってしまったら、責任を取らなければいけない・・・なーんて、普通の人は洗脳されているでしょうが・・・・
例えば、株式投資をして、投資先の企業が倒産し、株が無価値になりました。
それは誰の責任でしょうか?
当たり前ですが「投資は自己責任」・・・ちゃんとリサーチせず株式投資をしたあなたに責任です。 倒産した会社を責めることはできません。”あなた”が、その会社を利用して金儲けをしようとしたのです。
なので、”銀行の融資”、これが返せなくなったら、それは、しょうがないことです。返さなくてもいい。自己破産すらしなくてもいい。悪いのは銀行。
この辺りを説明すると長くなりますので、また今度、ブログにします。
「シャドーバンキング」というのは、銀行法(預金者などの顧客保護を目的とした法律)に抵触しない裏技的金融システムです。
それは、銀行が融資をしないような投資先に投資をします。
勿論高い金利で。(銀行が貸してくれないんですがら、借りる方は高い金利でも仕方がないでしょう)
資金繰りに困った人が、闇金にを出すようなモノです。
皆様、闇金に手を出した友達にお金を貸しますか?????
なぜ、そんなリスクの高い投資先に投資ができるか?
それは、商品の供給元が絶対に損をしないから・・・・・です。
ではそんなシャドーバンキング商品のCLO(コラテライズドローンオブリゲーション)についてご説明します。
CLOを直訳すると、「ローン担保証券」です。ローンとは、「貸出債権」です。住宅ローンをイメージしてください。
住宅ローンは、安定した収入がないと返済し続けるのは大変ですよね?それの金利が高いバージョンを思い浮かべていただければOKです企業向けで元本が大きくて金利が高ければ、返済額も大きくなります。
これを、銀行が貸し出しをしない企業に融資する。それがCLOです。
では、CLOの仕組を図解します。
投資銀行は、ハイリスクハイリターンな金融商品(CLO)を市場に供給、自らはリスクを負わないことから、これを売りまくっています。
売り手はCLOとは、どんな素晴らしい商品かをプレゼンして、莫大なお金を扱う組織に買わせているのです。
この仕組が中国バブルの元凶にもなっています。
投資先(中国など)の経済が上向きであれば、利回りは受け取れるでしょうが、経済が下向き、債務不履行が出始めると、最悪な状況が訪れます。
現在、これを扱うヘッジファンドが次々に倒産しています。この波は日本にもやってくるのでしょうか?
ちなみに、我々の公的資金を運用している金融機関は、高い利回りを求めて、莫大なCLOを保有しています。
マネーゲームにお金を投資するくらいなら、(しかもその資金は海外(特に中国)への融資に使われている)日本の中小企業に融資をした方が日本国のためになると思っているのは、私だけでしょうか?
特に、GPIF、ゆうちょ銀行、JA、ここの運用状況の監視はしっかりとできているのか、とても心配です。
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