良い人材を採用する方法5(番外編)

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真面目に直向きに頑張っていた廣野が、突然左遷・降格させられた理由は口封じでした。 最低な上司の思惑通り、最悪な先入観は人権を奪い仕事をし辛くし、精神的に追い込んで行きます。 降格して、店長に返り咲くまでの約1年間 廣野24歳〜25歳の出来事です。

前回は、警察に「絶対に出向いてはいけません」と言われていたところに、上司の意向で見す見す出向き恐喝を受け、その結果、降格・左遷させられることになったところまで書きました。

今回はその続きです。

廣野は、関東のとある店舗に転勤させられました。今となっては、関東に左遷させられて良かったと思っているのですが、大変に辛い期間でした。

印象操作

降格で左遷させられてきた人がいたら、詮索したくなるものです。

そもそもなぜ降格・左遷させられなければならないのか?ワタシはずっと疑問に思っていましたが、その謎はすぐ解けることになります。

関東に来て新しく上司になった人の廣野への扱いがキツ過ぎるのです。

罵倒され、目の前で物に当たられ威嚇されました。

なぜ、こんなに風当たりが強いのか?

私は真面目に働いてきていただけなのに・・・

その時私が知った事実はあまりに残酷な物でした。

ヤクザの女と不倫して痴情のもつれから問題を起こした

このような噂が、広がっていたのです。

私からしたら寝耳に水で、激しい怒りを覚えました。

もちろん、反論しましたが、全く聞き入れてもらえません。

降格して左遷させられたクズ社員の戯言など聞き入れてくれないのです。

お前、殺されるから関東に異動させる」という無茶苦茶な異動事由を受け、せめて不憫な奴だから守ってやってくれ」位の申し送りがあっても良いと思いましたが、違いました。RMは、保身の為にワタシを売ったのです。

ありもしない出来事をでっち上げ、「どうしようもない奴ですが、どうかよろしくお願いいたします」と申し送られていた事を新しいRMから聞かされました。

人間不信・反骨精神の芽生え

ワタシは半分になった給料では、絶対に家族を養えないので、すぐ結果を出そうとがむしゃらに働きます。人員不足の店舗だったので、残業代が付けれることが救いでした。店長はいましたが、兼任店舗にいて、実質ワタシのいた店舗の社員はワタシだけでした。

害虫がたくさん出るお店でした。

ワタシは、毎晩遅くまで掃除をし続けました。

家にはほとんど帰らず、漫画喫茶で仮眠・シャワーを浴びてまた出勤。を繰り返していました。

1ヶ月経過し、本部の偉い人が店舗視察に来る機会がありました。

チャンスです。店舗は見違えるように綺麗になって、客席にまで大量にでた害虫はいなくなって、売上も上がってきています。

その日は店長も来ていました。

本部の偉いさんは大変満足そうに、「すごく良くなったじゃない!

ワタシは、努力が認められたと思いました。

そこで、店長は一言。「ありがとうございます!私が頑張りました。

??え??指示されてもないし、廣野がスタッフと一緒に頑張った結果です。

あなた、何かしましたっけ?

24歳、廣野の学び

部下の手柄を横取りする上司の醜さを学びました。

どんなんことがあっても、あのRMに倍返しするまでは、この会社は辞めないというモチベーションがありましたが、同じ事をアルバイトに感じさせたりはしたくないと、強く肝に銘じました。

1人ではできない事を仲間の力を借りて取り組むのですから、成果は関わってくれた仲間みんなのモノです。

たまにしか来ない人だけの成果であるわけがないのです。

この後、早い段階で、異動が命じられました。通勤時間片道2時間の当時のアパートからとても遠い職場でした。

大らかな店長との出会い

今度の店舗は、店長が偏見を持たず接してくれ、ちゃんと組織ができているお店だったので、郷に入ったら郷に従おうと、仕事に取り組みました。

アルバイトの中には偏見を持たれる人もいましたが、そんなの気にしません。

この店長の面白いところは、ワタシがガンガン売上をあげる行動を取っていると、「もうその位でいいよ、来年大変になっちゃうから」と言うのです。

全力で取り組むと、次年度馬鹿をみるハメになると言うのです。

確かに、前年対比で店舗を評価する仕組みですから、納得です。

常に全力で前年を大きく超える事ばかり考えていたワタシには青天の霹靂でした。

さすが、大ベテラン!!

店長補佐として仕事をするのは、元店長であるワタシからしたら楽で仕方がありませんでしたので、通勤は大変でしたが、淡々と仕事をこなしました。

店長補佐(新入社員)と同じ研修に参加させられたりもしましたが、一番真剣に取り組みました。

返り咲き

そんなワタシを以外な上司が見ていてくれて、店長に返り咲くことが決まりました。

関東でトップクラスの売上を誇るお店で、ワタシの尊敬する店長が以前管理していたお店です。まさに、大栄転!

ワタシは嬉しくて仕方がなくて、就任前は休みの日の度にその店に観察に行き、改善点や戦略を考え準備していました。

そして、就任前に新しい店長として、新しい地区の店長会議に参加しました。

再開

その店長会議にいたのは、例のRMでした。最初の一声が忘れられません。

怪訝な顔で「なんでいるの?

もちろん謝罪など一切ありません

この瞬間から、ワタシは嫌な予感がして仕方がありませんでした。

嫌な予感はあたり、後日、ワタシに大栄転の話をくれた上司から、謝罪の電話があり、ワタシは名前も知らない小規模店舗への異動に変更されました。

25歳、廣野の学び

謝罪の電話をくれた上司は、とにかく厳しく恐ろしいことで有名な方です。本人を良く知らない人から言わせると「暴君」なので、ワタシも偏見を持っていましたが、まさかの真摯な謝罪をしてくれたのです。

自分の力が及ばなかった時、期待に応えられなかった時、失敗した時、部下に対して真摯に謝罪することができる上司はカッコイイと学びました。

廣野のメンタルは、その上司に救われ、新しい店舗で頑張る決意をします。

つづく

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