現代人の栄養バランス

飽食と言われる現代、社会は成熟し、法治国家においては人権が守られ、働かない人でさえも、食べることに困らない時代になりました。

全く働かなくても、最低限の衣食住は確保され、凍死したり、餓死したり、肉食獣に襲われたりすることはなくなりました。

食料品の生産も大型の機械や、肥料や農薬の進化により安定した生産が可能になり、物流網の発達から、日本のどこにでも食料品が行き渡ります。

自給自足の原始人と比べて、その労働効率はアップしすぎているため、一部の人間は身体を動かすことなく食料を確保できてしまっています。

より美味しいものを

生産性の向上により供給力が安定して、需要を上まる供給が可能になると、より美味しいものを作って消費者に選ばれる存在になるように競争が始まります。品種が改良された野菜や果物はとても甘く感じる様に高い糖度の品種が増えました。動物園で現代の果物を動物に与えるとたちまち虫歯になってしまい、問題になっている程に改良が繰り返されてきました。

ちなみに糖度とは、果汁100グラムの中に糖分が何グラム含まれているかを表します。

糖度15度の果物１００gに含まれる糖分は１５gと言う考え方です。

より、儲かるものを

そして、現代社会で一番恐ろしいことは、企業や病院、製薬会社などが儲かる様に偽りの情報が世の中に溢れてしまっていることです。

多くの素直な人が、メディアから垂れ流される偽りの情報や勉強不足の医師のアドバイスを間に受けてしまって、自ら頑張って健康を害すると言う現象が起きています。

特に、現在人は砂糖を過剰に摂取し過ぎな傾向にあります。

砂糖の闇については今後詳しく触れますが、子供の頃からお菓子やおやつで大量の砂糖に依存させていきます。

マクドナルドもパッピーセットに力を入れ子供のうちからマック依存させようとしています。

食後のデザート

食事をして血糖値が上がっているところに砂糖をぶちこむと言う正気の沙汰ではない習慣があります。

まあ、コースの中でデザートを出すなら、最後が一番適当ですが、多くの人が違和感を感じない位に習慣として浸透してしまっています。

１日３食、食べることが大切だという習慣

実は、日本で１日３食と言う習慣ができたのは生産性が向上し、流通が盛んになった江戸時代中期です。

それまでは、朝晩の１日２食の生活が基本でしたし、生産性が低く流通もない頃は、飢饉は身近なものでした。

栄養過多な現代人

労働生産性が上がって肉体を動かさなくなった現代人ですが、栄養が豊富な食料を食べたい放題食べています。

テレビをつければ、グルメ番組が食欲を掻き立て、街を歩けば魅力的な飲食店が沢山立ち並び、とても安価でお腹いっぱい食べることができます。

過剰摂取でどのくらい太る？

どのくらい人体が栄養を吸収するか？は個体差がありますので、厳密なことは言えませんが、

脂肪組織は 1g あたり 7kcal と言われているので、1kg の体重増加には7000kcal の過剰摂取が必要です。

現代人の栄養バランス

現代は、どんな栄養をどのくらい摂取しようか選択できる時代です。

しかし、多くの人は、栄養価のことに対して無頓着で、欲望の赴くままに食事を摂ります。

そうすると、安くて沢山食べることができ、とっても美味しい炭水化物（糖質）が過多になっていきます。

炭水化物

ブドウ糖や果糖などの単糖から、構成されているものを総称して炭水化物と言います。炭水化物は体内に吸収されてエネルギー源になる「糖質」と、草食動物しか分解してエネルギー源にすることができない「食物繊維」があります。　　　　過去ブログ「草食動物の栄養バランス」

糖質

構成している単糖の数が1個のものを単糖類（ブドウ糖、果糖、ガラクトースなど）、2個のものを二糖類（ショ糖、乳糖、麦芽糖など）、2～10数個のものを少糖類（オリゴ糖）、それ以上のものを多糖類（でんぷん、グリコーゲン、ペクチン、グルコマンナン、アガロースなど）と言います。

これらは、すべて体の中でエネルギーになる「糖質」です。

ショ糖とはブドウ糖と果糖が結合したもので、調味料として普段使っている砂糖のことです。

今回のまとめ

現代人は、糖質を過剰に摂取する傾向にあります。

消費しきれないほど摂取したエネルギーは、脂肪になって体に蓄えられます。

砂糖には中毒性がある為、中毒に陥った人間はより砂糖を求めます。

現在人の栄養バランスは、いかに消費を沢山させるか？いかに病人を沢山作るか？いかに薬を売るか？一言で言うと、企業や病院、製薬会社が儲かるように作られた栄養バランスです。

多くの庶民は、知らず知らずのうちに企業の金儲けの為の道具になってしまっているので、知恵を持って、そのマトリックスから抜け出すことができれば、メタボにも病気にならず、健やかな人生をおくることができるのではないでしょうか？