名目金利と実質金利

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ちょっと夏休みを満喫してました。 FP廣野のブログを再開します。 今回は、名目金利と実質金利について なんだか、名目・実質・・とかいうと難しそうですが、すごくシンプル。 実質金利=名目金利ー物価上昇率 名目金利とは、例え […]

ちょっと夏休みを満喫してました。

FP廣野のブログを再開します。

今回は、名目金利と実質金利について

なんだか、名目・実質・・とかいうと難しそうですが、すごくシンプル。

実質金利=名目金利ー物価上昇率

名目金利とは、例えば銀行の預金金利など、資産を預ける(貸す)ことで利息を得る提示されている金利。

現在、普通預金金利は  0%〜0.001%
現在の物価上昇率(コアコアCPI) は、0% (対前年比)・・・まだ、デフレで停滞してますね・・

コアコアCPIが、2%の物価上昇をした場合、名目金利が0%の運用だと、 実質金利はマイナス2%
コアコアCPIが、2%の物価上昇をした場合、名目金利が2%の運用ができていれば、実質金利は0%
コアコアCPIが、2%の物価上昇をした場合に名目金利が3%の運用ができていれば、実質金利は1%

消費者物価指数 CPI(シーピーアイ)Consumer Price Index

CPIには 総合指数 コア指数 コアコア指数と3種類あります。

「総合指数(CPI)」= 前年対比で総合で物価が何%変動したか。
「コアCPI」  = 「CPI」 − 「気候などによって値段の変動が激しい生鮮食品を除く指数」
「コアコアCPI」= 「CPI」 − 「生鮮食品に加え、輸入に頼っている石油製品とその他特殊要因を除く」

コアコアCPIは、総合指数よりも、天候や市況の影響によって価格の変動が大きい品目が除かれているので、
インフレ・デフレ基調の判断に使われます。

総務省統計局データ
http://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.htm

2017年8月現在、コアコアCPIは、ほぼ0%なので、金融機関の商品の金利が実質金利としてみれます。
(投資信託等は信託手数料等が掛かりますので、手数料も加味して考えてください)

インフレのプロセス

現在はまだインフレは起きていない状態ですが、今後、日本のインフラ整備や社会保障を守っていくため、
国民の生活をより豊かにするためには、政府の大胆な財政出動が必須で、それが実行されると、
少しずつインフレは進みます。

アベノミクスで、企業は潤いましたが、まだ、先行きが不透明な為、内部留保している段階です。
今後、大胆な財政出動がされた場合、企業は利益を得る為、人材を集めます。
現在、労働人口は減っているので、労働者の取り合いになります。
そして人材を獲得しようと、給料を上げます。
給料が増えたら、人々は消費をするか・・・・これがしません。
将来が不安ですし、貯蓄します・・・
では、どうしたら消費が増えるか?
もっと給料が増えれば貯金もしっかり出来てるし、少し贅沢しようかな。となります。
国民全員の給料が増え続ければ消費は拡大(需要増)しインフレは進みます。

正しいインフレが起きるのは、こんな流れです。

大卒の平均初任給

1970年  4万円
1980年  12万円
1990年  20万円
バブルが崩壊して以降、デフレは続き、現在(平成28年)の大卒の初任給は20.3万円

ずっと変わっていないので、多くの方がインフレを忘れています。

今後は、このCPIに注目して、しっかりと投資についても勉強しないと、
実質金利がマイナスになって、せっかく貯めた貯金が目減りしていくかもしれません。

次回に続く

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