平成30年11月 フラット35金利
Category: Blog, 住宅ローン, 日本経済 デフレ, フラット35, 住宅ローン, 借り換え, 固定金利, 変動金利 | Posted: Last Update:
ハロウィンも終わり、11月度になりました。 クリスマス商戦に向かうこの季節が大好きなFP廣野です。 米国の長期金利上昇を受けての日本の長期金利の上昇に対して日銀が黙認 フラット35の金利も上昇しました。 しかし、まだまだ […]
ハロウィンも終わり、11月度になりました。
クリスマス商戦に向かうこの季節が大好きなFP廣野です。
米国の長期金利上昇を受けての日本の長期金利の上昇に対して日銀が黙認
フラット35の金利も上昇しました。 しかし、まだまだ低水準
2018年 8月 1.29%
2018年 9月 1.31%
2018年10月 1.33%
2018年11月 1.35%
今回は、住宅ローンを固定金利に借り換えるべきか、変動金利のままキープしたほうが良いか?
という点について、考えてみます。
変動金利はここ数年ずっと下がり続けてきましたので、とても人気がありました。
しかし現在、金利は底まで下がって、現在固定金利ですら金利1%台を推移しています。
固定金利3%台で住宅ローンを組んでいる人は、間違いなく借り直した方が良いでしょう。
では1%の変動金利で借りている人が、1%の固定金利に変えるべきかどうか。
そもそも変動金利とは何か?
変動金利は、各銀行が店頭金利からの優遇合戦をしている為、現在の低金利になっています。
では、その優遇は将来ずっと約束されるのか?
住宅ローンの約款を確認して見ましょう
この第8条の3項を読んでみると、
「本契約の他の条項にかかわらず、当社はいつでもその引き下げを中止または変更することができるものとします」
優遇合戦している「優遇金利」はいつでも取り払えると明記されています。
そして、5項「本条1項から4項にかかわらず。金融情勢の変化その他相当の自由が発生した場合、適用金利が見直される場合があります」
ものすごく銀行に都合良いことが書いてあります。 このことを理解してローンを組んでいる人はとてもわずか・・・
ではすぐさま、固定金利にしたした方が良いのか???
そもそも、金利はどの様な時に上がるのか・・・?
今、日本が超低金利なのは、お金を借りてくれる人(法人)がいないから超低金利なのです。
なぜ、お金を借りる人(法人)がいないか? デフレ(将来が不安)だからです。
今後、消費税を上げる様なことを政府は言っていますが、消費税が上がったら間違いなく更なるデフレになります。
そうすると、多くの人はお金を借りる様になるでしょうか? 「ならないのです」
現在の政策を続けていく限り、先行きが見えず、多くの国民は将来の為に貯金をします。
今後、更に社会保障の維持が大変になると言われたら、当然だと思います。
消費税の不公平さを考えてみましょう。
消費税10%
毎月3万円のお小遣いの庶民的お父さんはその内3000円を消費税として納めます・・残り2万7千円・・・
毎月300万円のお小遣いのお金持ちは30万円の消費税を納めるので、公平か?と思いますが、残り270万円使えます。
圧倒的に3万円のお小遣いのお父さんは大変ではないでしょうか? 1日1000円使えないのです・・・・
現在の日本の平均年収は420万円なので、大多数の家庭がその様な状況です。それでは、ほとんどの世帯が消費税に苦しむので、消費は冷え込むでしょう。
お給料が増えて、将来の不安がなくなって、貯金や投資をしてもお金に余裕があるから、消費をする様になります。
多少金利が上がっても、安心してお金を借りてローンを組みます。
その様な時、金利は上がるのです。そして、増税するタイミングは、本当はその様な時なのです・・
別の金利の上がり方もあります・・・
それは、日本全体が危うくなる様な大災害や戦争です。
復興しよう発展しようというパワーはものすごい需要を生み出します。
人出が不足して、人件費が上がり、上がった収入で、もう一度快適な生活ができる様に支出をするのです。
そうなると、多くの人が同じことをするので、復興需要が生まれ、大好景気が訪れインフレが始まります。
こんな時、給料が上がり、物価も上がり、金利も上がります。
繰り返しますが、そもそも、加熱しすぎの好景気を抑えるための物が金利であったり、増税なのです。
だから、デフレ下では絶対に金利は上がらない。上げれないと言った方が正しいですね。
そして金融機関によっては、借り換え手数料が元金の2%程掛かり、司法書士の事務手数料が別途20万円程掛かります。
この仕組みを踏まえた上で、それでも安心しておきたい人は借り換えを検討して、まだ先でいいやという人は無理に借り換えをしないといいでしょう。
固定金利としては、史上最低水準のフラット35は安心できる住宅ローンです。
政府の政策の状況から、今後もしばらく低金利は続くと思いますが、現在は、空前絶後の超低金利です。
今、お金を借りる(ローン)なら「固定金利」で安く借り倒しましょう
今、お金を貸す(投資)なら「変動金利」で今後の金利上昇を期待しましょう。
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