お金が生まれる仕組み(信用の創造・通貨発行)
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今回は、お金が生まれる仕組みについて、 実際の面談の時にお話するような流れで説明します。 廣野:お金は、どうやってできると思いますか? Aさん:労働すれば、その対価に企業から(給料)お金がもらえます。 廣野:企業はどうや […]
今回は、お金が生まれる仕組みについて、
実際の面談の時にお話するような流れで説明します。
廣野:お金は、どうやってできると思いますか?
Aさん:労働すれば、その対価に企業から(給料)お金がもらえます。
廣野:企業はどうやってお金を用意しているのでしょうか?
Aさん:サービスを提供して、お客様からお金をもらいます。
廣野:お客様は、どうやって、お金を得ているのですか?
Aさん:だから・・労働して、その対価に企業から(給料)お金をもらっています・・・・
廣野:なるほど、キリがないですね・・・
でも、それじゃあ、お金は増えなくないですか?問題はどうやって新しいお金ができているか?
ここで、理解したいのは、無からどうやったらお金が発生するか?です。
Aさん:ああ、そういうことですか?造幣局がお金を刷るんですよね?
廣野:造幣局が作っているのはいるのは硬貨(コイン)です。紙幣は「国立印刷局」が刷っています。
すいません、余計なトリビア披露しちゃいました・・ではその刷ったお金を配るのでしょうか?
Aさん:確かに・・・どうしてるんだろう・・・わかりません。
廣野:では、順番にご説明しますね。
廣野:銀行があります。銀行って一番最初はお金ないんです。
では、どのようにお金が生まれるかというと、
家を買うために3000万円を借りたい人がいます。
銀行は、この借りたい人が、仕事をしているか、収入はいくらか、過剰な借入がないか?連帯保証人はいるか?など、いろいろなことを審査します。
そこで、よし、あなたに3000万円貸しましょう。となったら、3000万円のお金が無から生まれるのです。もともとある3000万円を貸してくれるのではないのです。
ただ、この3000万円はまだあなたの手元には来ません。
この3000万円を実際に借りるには、住宅ローンの契約をしなければなりません。
契約書に、金利○%で、何年間でこの3000万円をお返しします。連帯保証人は○○で、万が一ローンが支払えなくなったら、この家を取られても文句を言いません。そんな内容が契約書には書いてあります。
この契約書は借用書とも言えますね。
そして、この借用書が銀行の手に渡ると「融資が実行」され、あなたは家を手に入れます。
この段階で、債務を負うことになるので、その後、毎月ローンの契約書にある通りに毎月債務の弁済をします。
ここからが、面白くなります。銀行は融資を実行したらすぐに、この「借用書」を投資家に売ります。
例えば、あなたは、35年かけて、金利をつけて4000万円のお金を銀行に支払います。
ということは、この借用書は4000万円の価値があるのです。
銀行は投資家に3500万円で買わないか?と持ちかけます。投資家は35年間、借用書を持っていれば、「500万円」儲かるのです。
投資家Aが、銀行に3500万円を支払ます。ここで何が起きると思いますか?
銀行の利益が「500万円」確定します。
ローンを組んだあなたが、ローンを返せなくなっても、銀行は痛くも痒くもありません。投資家Aが痛い思いをするのです。
投資家Aも他の投資家Bに3600万円でその借用書を売却すれば、 100万円の利益が確定する。
この借用書が「債券」
ローンを払って行く人が「債務者」
借用書を持っている人が「債権者」
ここに壱万円がありますが、「日本銀行券」と書いてあります。
これは日本銀行が発行している債券(借用書)なのです。
今、私が持っているということは私が(債権者)じゃないですか?ということは、どこかに債務を負っている人がいるんです。
それは、「日本銀行」なのです。
例えば、サービスを受けた場合、会計前は、債務を負っていることになりますよね。お会計とは、日本銀行が発行しているこの債券を使って、その債務を弁済しているのです。
日本の国民全員が持っているお金(資産)の反対側には日本銀行が同じだけの負債を持っているということです。
国債を発行して、財政は赤字になりますが、そのお金が国民の為に使われれば、国民の資産が増やせます。
だから、インフレにしたいんだったら、新規に国債を発行して、財政出動することが求められます。
最近は、政府もデフレ時の増税をすると、どうなるかわかってきたようで、消費税の増税が先送りにされだしました。
でも、まだわかりません。もしかしたら増税しちゃうかも・・・・
どう転ぶかわかりませんが、増税してデフレがさらに続いてしまった場合。
インフレ目標を達成して景気が良くなって行く場合。
それぞれを想定して、どう転んでもいいように、対策をすればいいのです。
次回は、考えられる今後の流れと、
そのそれぞれに適応するための対策方法について、
次回に続く
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