【香港ドル】から、世界の仕組みを知る
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香港は中国でありながら、独自の通貨を持っている特殊な地域です。 香港ドルを発行しているのは民間銀行? 香港ドルを発行しているのはFRBの様な民間銀行で、HSBC、スタンダードチャータード銀行、中国銀行の3つの銀行がそれぞれ通貨を発行しているので、紙幣も3種類存在しています。
香港は中国でありながら、独自の通貨を持っている特殊な地域です。
香港ドルを発行しているのは民間銀行?
香港ドルを発行しているのはFRBの様な民間銀行で、HSBC、スタンダードチャータード銀行、中国銀行の3つの銀行がそれぞれ通貨を発行しているので、紙幣も3種類存在しています。
ドルペッグ制
香港ドルは、ドルペッグ(連動)制で、基軸通貨である米ドルとの相場は固定されています。(香港ドルを発行する際は、その信用の裏付けとして等価の米ドルが必要) 基軸通貨である米ドルは「金」の様ですね。金本位制ならぬ、米ドル本位制
HSBC(香港上海銀行)本社 ロンドン
香港は、清vsイギリスのアヘン戦争の後1842年にイギリスへ割譲されました。1865年、HSBCは設立されました。(シティ系民間資本が株主)日本にも、江戸時代 1866年(慶応2年)から横浜に支店がありました。
スタンダードチャータード銀行 本社 ロンドン
チャータード・バンク・オブ・インディア・オーストラリア・アンド・チャイナ(Chartered Bank of India、Australia、and China)が1862年に香港の紙幣発行銀行となり、1969年にスタンダード・バンク・オブ・ブリティッシュ・サウス・アフリカ(Standard Bank of British South Africa)と、が合併してスタンダードチャータード銀行になります。 大英帝国時代を物語ります。(シティ系民間資本が株主)
中国銀行(香港)有限公司 本部 香港
1994年5月1日から、中国銀行が「中国銀行香港分行」の名義で香港ドルの発券を開始しました。そして2003年からは中銀香港から発券されるようになりました。
中銀香港の株式の約7割を保有するのは、中国本土の中国銀行が保有、本土の中国銀行の筆頭株主は中央匯金投資、そして、その中央匯金投資は中国政府が100%出資しています。(間接的に中国政府が筆頭株主)
香港ドルの発行を管理しているのは
中国と香港は表上は問題を抱えていますが、そこに存在するお金を支配しているのは、民間の国際金融資本(イギリス政府ではない)2/3と中国共産党1/3です。
通貨発行権は、法律を作る権利より重要
なぜなら、どんな法律を作ったとしても、その中身を実行するためには絶対にお金が必要だからです。
HSBCが国家安全法の導入を支持した理由は、このような背景を知っていれば、納得できます。
香港に存在するヘッジファンドは、中国政府から管理されることを嫌がり、香港から撤退をしようとしているのに、HSBCは中国への投資を拡大しようとしています。
まさか、チャイナマネーを独占しようとしているのか?
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