良い人材を採用する方法1
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多くの企業の採用担当が悩む「良い人材の採用」ですが、弊社はそんなに難しいことではないと考えています。とりあえず、その場をしのいではいけません。ここでは、弊社代表の廣野が、良い人財の採用と定着の方法を身に付けた過程を記します。今回は18歳から21歳までの記録です。
今回は良い人材を採用する方法について綴ります。
まず、そのスキームが出来上がるまでの歴史を振り返ります。
ノンフィクションです(笑)
最高の採用スキームができるまで
弊社代表の廣野は18歳で、全国チェーンの飲食店に就職して、そこからずっと採用の難しさと戦ってきました。
廣野の新卒時の目標は「最年少店長」
まだ、ブラック企業という言葉がない時代で、仕事は朝7時〜夜23時のシフトで、休憩は取れたり取れなかったり・・
休みも取れたり、取れなかったり・・・月の労働時間は400時間を超えることもありました。
時給400円
月給の手取りが13万円程度だったので、時給換算すると400円位でした。
一番大変だったのは、廣野が19歳の頃の新店舗オープン。
フードコート全体の運営で、アイスクリーム屋さん、ハンバーガー屋さん、ラーメン屋さん、うどん・どんぶり屋さん、たこ焼き・焼きそば屋さんの5つのお店を運営したのですが、採用目標40名中、採用できたアルバイトはなんと、7名。
地獄を見ました
疲れすぎて、頭が働かず、足し算・引き算ができなくなり、発注をミスして、折角休みが取れても、いつも他店舗に原材料を借りに走り回る。そんな時代がありました。
失敗して、上司に金属製の手提げ金庫で殴られたことが忘れられません。
しかし、上司がある日「脱腸」で入院することになり、5店舗で、社員1人になってしまったところから、変化が現れます。
廣野は初めて1人で5店舗も任されるようになって、更にガムシャラに頑張りました。5店舗分のシフトの管理から、発注、様々な機械のメンテナンス。
そして、アルバイトの採用。
今でも、覚えてますね。面接の時に、28歳の主婦の方に廣野何歳に見えますか?って聞いたら、「38歳」って言われたこと・・・
19歳 廣野の学び
管理者が、誰よりガムシャラに働いて、自分1人ではどうにもならない事を心得、心からスタッフに感謝を伝えると、スタッフがついて来てくれる事を学ぶ
上司に怯えながらする仕事の環境と、自分がどうにかしなきゃとする仕事の環境の差を学ぶ
アルバイト100名
結局、組織が安定して、疲れ果て朦朧としていた廣野の頭もクリアになり、入院していた上司が復帰する頃には、店舗は見違えるように組織が機能するようになっていました。
その働きが評価されたのか、廣野は日本最大級の店舗のグランドオープンのオープンスタッフに選んで頂けました。
今度は、採用も上手くいき、アルバイト数100名でのグランドオープンです。
廣野は、前店舗で原材料管理で大変苦労したのですが、その苦労の甲斐あって、在庫管理は廣野の右に出るものはいない位になっていました。
6店舗あるフードコートでしたので、1時間にシフトに入っているアルバイトだけでも50名ほどになります。
こうなると、今度は1人では全員を見切れないという問題にぶつかります。
しかし、とても優秀な上司がいました。店舗運営を完全に任せてくれて、至らないところをフォローしてくれるような、素晴らしい上司でした。
その上司は、手提げ金庫で殴ってきたりはしませんでした(笑)
不良アルバイトに一喝
100名のスタッフは、ほとんどが素敵なスタッフでしたが、中には間違ってチンピラのようなスタッフも混ざってしまっていました。
全く真面目に仕事をせず、他のアルバイトに迷惑をかける厄介なアルバイトです。当時、私が20歳で、その男性スタッフは28歳でした。(どうしようもない・・)
廣野はその男性スタッフに対し、年もだいぶ上だし、丁寧に「あーしてください」「こーしてください」ってやっていましたが、
応援に来てくれている女性社員に「うっせえ、ババア」と暴言を吐いた瞬間、
「もういっかい言ってみろ」と、その28歳チンピラに食って掛かりました。
相手はチンピラですから、厨房内騒然。揉み合いになっているところを他の社員に抑えられ、その場は治まりました。
私も、若く血気盛んだったのですが、トラブルを起こしてしまった事を上司に詫びようとした瞬間、上司が来て
「廣野!!良くやった!!ありがとう!!」
まさかのお褒め・・・
翌日、チンピラバイトが「お礼参り」に来ましたが、社員総出で返り討ち。
20歳 廣野の学び1
ダメなものはダメと、どんな人にでもハッキリと言える事はとても大切です。
この出来事から、スタッフに尊敬されるようになりました。
それから、不良客の排除も率先してするようになりました。
モップ片手に、特攻服着て20人位たむろしているところにもツカツカ出て行き、タバコを取り上げ、掌で消す。(もちろん火傷します(笑))
真面目に仕事をしないスタッフと、不良客を追い出すことが、職場環境を劇的に良くすることを学ぶ
ただ、乱闘になることもしばしば・・・高校生位のアルバイトが真似したがりますが、それは止めましょう。
20歳 廣野の学び2
職場環境が良くても、物凄い来店客数を誇る店舗でしたから、600を超える客席の管理、40名以上シフトインしているスタッフの管理がとても大変でした。
廣野は、各ポジション(持ち場)のメイン作業・手が空いた時のフォロー作業など、チームワーク作業の仕組み(オペレーションシステム)を徹底的に構築する工夫をしました。
どこが滞っているのか、チェックができるように、指定のポジションには入らず、滞っている場所のフォローと、その都度改善を徹底しました。
そして、全体が回るようになって来たら、客席に出て、厨房内スタッフに忙しさの差が出ないように観察して指示をしました。
そうすると、どんなにお客様をお待たせしてしまっても、お客様が怒って来ないことに気付きました。
お客様にクレームを言われるのは、スタッフにとっては苦痛です。
クレームが起きないオペレーションを構築するのは更に働きやすい環境を作ることだと学ぶ
20歳 廣野の学び3
オペレーションが確立されて、忙しさの差がないオペレーションは、スタッフがとても活き活き楽しんで働ける環境です。
外から見てもみんな活き活き働いて見えるので、楽しい職場に見えます。
そんな楽しそうな職場にはアルバイトの募集が絶えない事を学ぶ
次第に、仕事のできるスタッフに、廣野のしている調整作業を移管するフェーズになります。
廣野がしている調整作業は、店舗のオペレーションバランスを取りつつ、スタッフに指導したり、評価をする仕事です。
しっかりとオペレーションが確立されて、ピークを乗り越えると、スタッフ全員が爽快な状態になっています。
上手く回った時には、獲得した売上や、達成した客数をシェアして喜びます。
そして、頑張ったスタッフを労い、褒め、もっと良くなるためのポイントをシェアする。
最年少店長実現
このような仕事のしかた会得した廣野は、21歳になってすぐ、最年少で店長資格試験を突破することになります。
しかし、ここからまだまだ、とんでもないドラマが待っている事を、21歳の廣野は知りません。
つづく
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