固定観念は悪、先入観は罪

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この言葉は、野球の野村克也監督の名言の一つでもありますが、脳の欠点を鋭く突いています。 大脳皮質四大欠陥 1、先に入った情報が正しいと思ってしまう。 人間は、先に聞いたことを正しいと勘違いしてしまう傾向にあります。私は先 […]

この言葉は、野球の野村克也監督の名言の一つでもありますが、脳の欠点を鋭く突いています。

大脳皮質四大欠陥

1、先に入った情報が正しいと思ってしまう。

人間は、先に聞いたことを正しいと勘違いしてしまう傾向にあります。私は先に入っている情報と後から入ってくる情報を戦わせて、常に入れ替え合戦を繰り返していますので、良く「物事を真っ直ぐ受け止めない奴」だと思われていますが、その情報が正しいかどうかを決めるのは情報を知った順番ではありません。

これは、多くの人が訓練をしないとなかなか抜け出せない傾向にあります。

年齢を重ねれば、重ねるほど顕著になり、それは「頑固」だとか、「頭が硬い」と表現されます。

しかし、この現象は大脳皮質の元々の欠陥なので、意識して注意しなければ全ての人が陥る現象なのです。

2、人間の脳は未来を予測できません。

これは全ての人に共通することですが、未来がわかる人間は基本的には存在しません。稀も稀に未来を予知するような能力がある人がいるかもしれませんので、全世界に一人もいないか?と言われると「いない」と断言することはできませんが株価の今後の動向や、世界の動き、環境の変化、全てのことについてわかりようが無いのです。

新型コロナウイルスの蔓延や、バイデン政権の誕生、GAFAやテスラの株価、色々なものが予測されていますが、これは全て推定です。

もし、予言するようなことがあった場合、その事件を作り出している可能性があります。

予測したことを実現することができてしまう力を持った人はこの世に多く存在します。

過去の経験やデータから未来を推定することはあっても、実際に起こる未来を予測することはできません。

将来を悲観的に捉える人は、自分の将来を悲観的に予測しているだけです。

しかし、その予測は当たるかどうかなんてわかりませんから、悲観的に考えて苦しむだけ損です。

3、自分の頭の中にあるものを探す

人間は、初めて目にするものや経験することについて、自分の頭の中にあるものからそのものや経験を理解しようとします。

自分の頭の中に無いものは世の中に沢山ありますが、特に自分が普段専門的に扱っていることや、博識な学者などは、固定観念に縛られます。

例えば、16億後年離れた星から宇宙人が地球にくることはできるか?と聞かれたら、世の中で一番早い光の速度で16億年かかるんだから不可能です。と答える人がいるとします。

この人は自分の頭の中にある常識から結論を出しているだけで、

光より早い速度のものがあるかもしれないと言うこと、

次元を飛び越えるような手段があるかもしれないと言うこと、

16億年生きる生物がいるかもしれないと言うこと、

このような可能性は考えることができていません。

4、辺縁系などを抑えて利己になる

人間は発達した脳によって、利己的な考えに陥ってしまいます。

人間が持つ情報には、生まれつき備わっている遺伝情報(本能)と生まれてから大脳皮質にインプットしていく知識があります。

人間は育った環境が全く違う人達が共存する社会を形成していますが、その中で、自分と全く同じ環境で育った人は一人もいません。

と言うことは、全く同じ感覚を持つ人は存在しないと言うことです。

みんなそれぞれが、自分の経験や知識から正しいことを選択していますが、これが異なった場合、それは違う!と相手を批判して利己的になります。

親と子でも意見が全く一致することはありません。

「今時の若いものは」と言う考え方は、どれだけ時代が移り変わっても変わらないのです。「今時の若いものは」と嘆いている人が若い時、別の先輩に「今時の若いものは」と言われてきているのです。

職場・友人・恋人・夫婦のトラブルの原因

今回ご紹介した、大脳皮質四大欠陥は人間関係のトラブルの原因です。

頭の中に余裕が無い人は、相手の意見を一旦受け入れることができずに必ず否定から入ります。

自分の持っている固定概念と、相手に対する先入観で頭が一杯だと、相手を不快にしかしません。当然、相手が不快に思えば、その感情は跳ね返って来ますから、自分も不快になります。

まさに不快スパイラル。

解決方法

人と、自分は違うのです。

相手のがなぜそう考えるのか、知ろうとする努力が必要です。

普段、常に脳の領域に余裕を持って、相手の意見と自分の考えを冷静に比べて、お互いの納得できる点を探さなければなりません。

やってみなければわからないことを否定してはいけません。

未来はどうなるかわからないのですから、自分で可能性を潰すのは勿体ないことです。

自分に先に入っている感覚が必ず正しいとは言えないことを理解することが大切です。

一言で言うと、「固定概念は悪、先入観は罪」と自戒することが、解決方法です。

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