長期運用は、複利と時間を味方につける。

Category: Blog, 資産運用 | Posted: Last Update:


金融庁長官・森信親氏が、毎月分配型の投資信託は長期投資に大切な複利の効果が得られない、 と批判し、金融機関に販売手法の見直しを迫りました。 しかし、本業が苦しい地方銀行など、毎月分配型の投資信託の販売に依存しているところが多い。 毎月分配型の投資信託・・・いいではないか! まとまったお金を投資すれば、運用益が毎月お小遣いの様に払い出される。うーん魅力的!! さて、本当にそうだろうか。

金融庁長官・森信親氏が、毎月分配型の投資信託は長期投資に大切な複利の効果が得られない、
と批判し、金融機関に販売手法の見直しを迫りました。
しかし、本業が苦しい地方銀行など、毎月分配型の投資信託の販売に依存しているところが多い。

毎月分配型の投資信託・・・いいではないか!
まとまったお金を投資すれば、運用益が毎月お小遣いの様に払い出される。うーん魅力的!!

さて、本当にそうだろうか。

毎月運用で増えたお金を払いだしてしまうと、複利ではなく、単利になってしまいます。

例えば 1000万円を運用していて、利回りが3%だと、毎年30万円増えるわけです。
その30万円を分配金として引き出してしまうと、また1000万円からスタート・・いつ迄経っても、
1000万の元金に対する3%しか受け取れません。

これを毎月分配型でなくすると、増えたお金が次の年の運用に回され、1030万円×3%で2年目は309000円増えます。
3年目は1060万9千円×3%で318270円増えます。この増えかたを複利と言います。
微々たるものじゃないか!と思いがちですが、これに長い時間をかけると、大きな効果が期待できます。

最初の元金を1000万円で計算してみると、複利を利用した25年後2094万円になっていて、

毎月分配で受け取っていった場合は、25年間で750万円分配されているから(元金の変動を見込んでいません)

全て貯めていたとしたら1750万円で複利との差は344万円にもなる。

複利は1%利回りが上がるだけで、大きな差が出ることは、以下の表からもお分かりいただけるでしょう。

最近のFP相談で毎月分配を選択しているお客様は、分配金を受け取っているが、元金が変動して減ってしまっているので、結果とんとんだ・・
という方が非常に多いです。
これは、信託手数料がかなり引かれていることも原因の一つです。
投資は、しっかりと仕組みを知って、全体像が把握できてから・・・

最終的にどうなるか、どうリスクに対応していくか?これがとても大切です。

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